歯は家計の「得」 残り多いと医療費「安」
2009年4月11日
県歯科医師会は、2008年度に実施した高齢者の歯の健康調査の結果をまとめた。65歳以上で歯が多く残っている人ほど、歯科だけでなく内科や外科など医科の医療費が安くなる傾向が判明した。
80歳で20本以上の歯を保つ全国的な「8020運動」の開始から20年がたち、県歯科医師会として検証するため調査を実施した。対象は県内の医療機関が昨年5月に診療した歯科4万5000余、医科6万2000余の診療報酬明細書(レセプト)。
残っている歯の数が20本以上の人は、65-69歳で63・4%だったが、年齢が上がるにつれて減り、80歳以上は22・4%まで下がった。歯周病がない人は全年齢層とも6%強だった。
歯が19本以下の人は20本以上の人に比べ、歯科の平均月額診療費が11・9%、医科では20・7%とそれぞれ高額になっていることが分かった。80歳以上では、歯の残存数の違いによって医科診療費に月額1万円近い差が生じていた。
歯科の診療日数に大きな違いはなかったが、歯科医師会では「歯の保存、維持には通院日数はやや多く要するものの、医療費、医科の診療日数とも減少している」と解説している。
また生活習慣病関係でも、歯が多い人や歯周病のない人が、費用、日数とも低く抑えられている傾向だった。
(栗山真寛)