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●京大など、新素材を開発 歯槽膿漏向け

 京都大学などの研究グループは、重い歯槽膿漏によって歯を支える骨が溶けてしまった患者向けの新しい再生医療材料を開発した。生分解性樹脂の糸を編んだ筒のような形状の材料で、中に骨の元になる細胞を詰めて骨の欠損部分に入れると、細胞が成長して骨が再生される仕組み。3~4年後をメドに実際の患者に応用することを目指す。
 京大の北條正樹・教授と理化学機器製造の井元製作所(京都市)、再生医療ベンチャーのアルブラスト(神戸市)などが、科学技術振興機構(JST)のプロジェクトの一環で開発した。

 新材料の作り方はまずポリ乳酸という生分解性樹脂製の太さ0.1ミリメートルの糸を機械で編み、直径0.3ミリの小さな穴が空いた筒を作る。この筒を別の生分解性樹脂の溶液に浸して乾燥させると、編み目がほどけにくく、弾力性を備えた材料ができる。
 この中に骨に成長する元の細胞を詰めたうえで骨の欠損部分に入れると、編み目を通じて周囲の組織から栄養分や酸素などが細胞に供給される。また、筒は細胞が成長していくために必要な足場の役割も果たす。
 細胞が欠損部分を埋める骨になり、その後、筒は自然に分解する。マウスの細胞を使った試験管内の実験で効果を実証した。イヌに埋め込む実験も進めている。

 将来、実際に臨床応用する場合は、患者自身の骨髄から「間葉系幹細胞」と呼ばれる細胞を採取し、培養して骨になる前の段階の「骨芽細胞」という細胞に成長させる。骨芽細胞は2カ月程度で骨に変わる。一方、足場の生分解性樹脂は2年程度で自然に分解すると考えられるという。
 歯槽膿漏は重くなると、歯を支える土台となる歯槽骨と呼ばれる骨が溶けてしまう。現在は患者の腰の骨を削り取って欠損部に移植する手術が実施されているが、患者への負担が重いという課題がある。今回開発された手法なら、手術なしで治療できる可能性がある。

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2006年09月22日 06:44に投稿されたエントリーのページです。

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