Webマガジン 2018年6月1日号 熱中症

  • 熱中症対策熱中症とは、体温が上昇することで体内の水分や塩分(ナトリウム)が減少し、身体の調節機能が低下して発症する障害(熱失神・熱痙攣・熱疲労・熱射病)の総称です。

    まだ体が暑さに慣れていないこの時期は、熱中症になる人が多くなります。
    今シーズンも、すでに熱中症で病院へ搬送されたというニュースを耳にしていますよね。

    また、気温が低くても気象条件によっては熱中症になることがあります。
    炎天下での活動中に熱中症にならないために、また熱中症になってしまった時にどう対処すればよいかなど、今年の夏を安全に過ごすための正しい知識を再確認しておきましょう。

  • 熱中症になりやすい人は
    熱中症には誰もが注意する必要がありますが、その中でも特に熱中症になりやすい年代や活動があります。

    熱中症になりやすい年代はー
    ● 乳幼児
    汗腺が未発達で体温調節がうまくできません。
    校庭で暑さにバテる男子生徒また大人よりも地面からの照り返しを強く受けるため、ベビーカーに乳幼児を乗せて外出するときなどは十分注意が必要です。

    ● 青年期の男性
    夏場の部活動などのスポーツ中は最も注意が必要です。
    男性の方が運動強度が高いため、熱中症になりやすいです。

    ● 中年期の男性
    外での労働や営業活動など、仕事による身体への負担が大きいためと考えられます。室内の暑さで熱中症になってしまう高齢者

    ● 高齢者
    汗をかきにくい、暑さを感じにくいなど、体温を下げるための身体の反応が弱くなっています。

    熱中症になりやすい活動はー
    工事現場で熱中症● スポーツ
    部活動では野球が突出しています。部活動以外の場合では登山中に多く発生しています。

    ● 仕事
    業種別では建設業が圧倒的に多く、続いて製造業、農業で多く発生しています。

  • 熱中症の症状
    熱中症は、いくつかの症状が重なり、互いに影響し合って起こります。
    軽い症状から重い症状へ、短時間で急速に進行することもあるので、その危険性を十分に認識しておくことが大切です。

    熱失神→熱けいれん→熱疲労→熱射病*めまい・頭痛・失神*
    めまいや立ちくらみ、唇のしびれ、一時的に意識が遠のいたり、頭痛などの症状が出ます。

    *四肢のけいれん・腹痛*
    脚や腕、腹部などの筋肉に痛みを伴ったけいれんが起こります。

    *脱力感・倦怠感・吐き気*
    脱水と塩分などの電解質が失われて、極度の脱力状態になります。

    *意識障害・過呼吸・ショック症状*
    呼びかけに反応しなかったり、おかしな返答をする、他にも多量の発汗やガクガクと引きつけを起こしたりすると、重度の熱中症が疑われます。

  • 熱中症になってしまったら
    ※ 涼しい日陰やクーラーの効いた室内へ移動させましょう。

    ※ 衣服をゆるめ、足を高くして寝かせ、身体の熱を放出させましょう。

    ※ スポーツドリンクや生理食塩水などの水分を補給しましょう。

    ※ 首、脇の下、脚の付け根などの動脈の部分を氷やアイスバッグで冷やしましょう。

    ※ 体温が高い場合は全身に霧吹きで水をかけたり、濡れタオルを当てて扇ぎ、気化熱によって熱放散を促します。

    ※ 症状がひどければ、応急処置と同時に、救急車を呼んで一刻も早く病院へ搬送しましょう。

  • 熱中症にならないために
    *暑さに負けない「身体づくり」を・・・
    身体が暑さに慣れることを「暑熱馴化(しょねつじゅんか)」といいます。
    普段から軽い運動を心がけ、適度に汗をかく習慣をつけるようにしましょう。
    1日30分程度のウォーキング、半身浴やサウナなどで汗を出すのもよいでしょう。

    *衣服は吸湿性、通気性のよい素材のものを・・・
    少しでも涼しく過ごすために、吸汗素材や速乾性の素材の衣類を着用するとよいでしょう。
    外出時は帽子も忘れずに。
    水分補給するサラリーマン
    *のどが渇かなくても、こまめに水分補給を・・・
    「のどが渇いた」と感じなくても、夏場は汗とともに塩分も失われていきます。
    定期的に少しずつ水分を補給しましょう。スポーツドリンクがおすすめです。

    *ふだんから規則正しい生活を・・・
    朝食を抜いたり、寝不足や二日酔いも熱中症の危険性を高めます。
    疲れがたまっていたり、体調が悪いときは十分な栄養と休息をとるようにしましょう。