歯の健康にも影響するメタボリック症候群

歯の健康にも影響するメタボリック症候群

 メタボリック症候群とは、内蔵にたまった脂肪が主な要因となり、肥満、高血糖、高血圧、高脂血症などの生活習慣病が重なり合った状態になることを指します。放置していると、糖尿病、心筋梗塞、脳卒中などの深刻な病気につながること少なくありません。
 一方、最近の疫学調査から、メタボリック症候群と歯周病の間にも何らかの関係があることが分かってきました。
 九州大学の調査では、肥満指数(BMI)が30以上(肥満)の人の歯周病の割合は、20未満(正常~痩せている)の人の8.6倍にも達するという結果がでました。米国の若年層を対象とした調査でも、肥満と歯周病の関係を示す調査結果が報告されています。
 また、糖尿病患者が歯周病にかかると重症になりやすいことも明らかになってきました。逆に、歯周病の治療をすることで血糖値が改善したという報告もあり、二つの病気の間には相関関係があるのではないかと予想されています。
 これらのメカニズムはまだ明らかになっていませんが、いずれは歯科と内科が連携して治療にあたるようになるかもしれません。  
 メタボリック症候群を予防するには、バランスの取れた食事をゆっくり噛んで食べることが大切です。歯の健康を保つことが生活習慣病の予防にもつながっていることを意識して、毎日の歯磨き、お手入れを欠かさないようにしましょう。