喫煙と歯周病の関係

喫煙と歯周病の関係
★歯周病とは
歯周病とは、歯周組織が歯垢に含まれている歯周病菌に感染し、歯肉(歯茎)が腫れたり、出血したりし、最終的には歯を支える歯槽骨が溶けて歯が抜けてしまう恐ろしい病気です。日本人が歯を失う最大の原因です。喫煙習慣のある人は、歯ぐきの免疫力や修復機能が低下してしまうため、タバコを吸わない人に比べて約3倍も歯周病になりやすく、2倍も多く歯を失うという報告があります。歯周病の専門家の中には、喫煙をやめない限り歯周病治療が成功することはありえないと断言している人もいるほどです。
★喫煙が歯周病に与える影響
1、 歯周病菌と戦う白血球の機能が低下する
2、 タバコのニコチンにより、歯肉に酸素や栄養を供給するのに大切な血管が収縮してしまう。
3、 歯肉を修復するために必要な細胞の働きが抑制される。
4、 歯と歯肉の間の酸素が不足し、歯周病菌が繁殖しやすい環境を作ってしまう。
★喫煙者の歯周病の特徴
歯周病は、進行に痛みを伴わないため、「沈黙の病silent disease」と呼ばれるほど気づきにくい病気です。痛みを感じたり、歯がグラグラしたりして異常に気が付いたときには、もう取り返しのつかないところまで歯周病が進行してしまっているのです。
「歯ぐきの腫れ」や「ブラッシングの際の出血」などは、比較的自分で気づきやすい歯周病の症状です。しかし喫煙をしていると、ニコチンの強力な血管収縮作用によって歯ぐきが炎症を起こして出血が抑えられてしまいます。その結果、歯周病の症状である腫れや出血が隠され、気づかないうちに重症化してしまうのです。
★禁煙しましょう
既に喫煙習慣のある人も、禁煙をすれば歯周組織は本来備わっていた機能を回復することができます。軽い歯周病の場合は、歯科医院での歯周治療によって1年後には本来の健康な状態に回復することができます。しかし、歯槽膿漏など重い歯周病の場合は喫煙習慣があると治りにくいのです。タバコを吸う方は、歯周病の可能性が高いので是非一度歯科検診にお越しください。喫煙は、歯周病の他にもガン、糖尿病、脳卒中など、たくさんの病気と結びついています。さらに、かわいい子供たちなど周りの人々にも受動喫煙の害を及ぼします。まさに百害あって一利なし。健康な生活を送るために、これを機に禁煙しましょう。